今回は流産について記載していきます

流産…一般的に全妊娠の10~15%に生じる可能性が考えられます

妊娠12週未満に起こった場合は、受精卵の染色体異常が原因のことが多くこれを「早期流産」といいます

自然流産の発生頻度は15%程度なので、3回以上流産をする確率は0.5%未満であると考えられ、「3回以上の流産が連続する習慣流産」では何らかの異常があると考えられます

40歳以上では、自然流産の確率は25%と高くなると言われております

これは染色体異常の頻度が高くなるためであり、羊水の性状とは関係はないと考えられているようです

・少量の性器出血、軽度の下腹部痛や内子宮口が未開大である場合は、「切迫流産」の可能性が高いことが疑われます

・性器出血に加え陣痛様の下腹部痛や、内診において子宮口の開大が認められる場合は、「進行流産」を疑われます

「切迫流産の場合は、妊娠の継続が可能な場合もある」ので妊娠16週前ならば安静にすることが大切です
妊娠16週以降で子宮の収縮が認められる場合は、子宮収縮抑制薬(塩酸リトドリンやhCG)を投与されることが多いと思います

「進行流産の場合は妊娠の継続は不可能」と考えられており、子宮内容除去の適応となることが多いように思います

・無症状ですが経腟超音波検査にて枯死卵を認める場合を「稽留流産」といい、これも子宮内容除去の適応となります

「進行流産」には、次の三種類があります

完全流産(Complete abortion)流産が生じ、子宮内容物が完全に娩出された状態になります

主な症状としては下腹部痛と性器出血の消失になります
この場合は経過観察のみで済む場合が多いと思われます

不全流産(Incomplete abortion)流産が生じたが、子宮内に残存物が残っている状態になります
主な症状としては下腹部の痛み、性器出血の持続が多いと思います
この場合は子宮内容除去術、残存物が少ない場合は、子宮収縮剤および抗生物質を投与されることが多いと思います
稽留流産(Missed abortion)子宮内で胎児が死亡している状態であるが、妊婦に症状が無い状態になります
主な自覚症状は無いく、妊婦検診等で超音波検査によって発見されることがよくあります
この場合は確定診断がついた段階で、子宮内容除去術を行うことが多い。

また別に化学的流産(Chemical abortion)という症状があり、生化学的に妊娠の成立をみたされた診断されますが、超音波断層法により胎嚢などの妊娠に特有な所見が確認されず、しかも腹痛や子宮口開大などの流産兆候を伴うことなく月経様の出血をみた場合をいいいます
主な症状としては月経の様な出血、人によっては激痛と血の塊が出てくることがあります
この場合は経過観察の場合が多いと思います
原因はいくつかありますが、明確になるケースは少ないかもしれません

子宮の異常・甲状腺異常・染色体異常・抗リン脂質抗体陽性・血栓などが原因となるケースがあります

私の薬局では不育症、流産でお困りの方は、体力や血液が不足しやすい場合はまず、お母さんになるためのからだづくりを中心に行います
体力がついて体が疲れないようになってくると妊娠しやすく流産しにくい体質になっていかれる方が多いです
そして、体質が変わると赤ちゃんが授かると思います
妊娠が分かってから、血小板活性因子の抑制効果・PG(プロスタグランジン)-E2産生抑制効果が学術的に証明されているものを使っていくとこで、多くの方が妊娠維持ができて無事に健康で元気な赤ちゃんが生まれてこられております
いろいろ試してうまくいかない方は是非、ご相談くださいね
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