今回は精子と卵子の受精について記載したいと思います

今までは、授精のとき、最初に行き着いた元気のいい精子が卵子の膜を突き破って中に入ると言われていました

実は、最近はそうでないことが分かってきました

卵の周囲は、透明帯というゼリーのような膜があります

まず、授精のときに、精子の大群が卵子の周りをワーッと押し寄せてその膜に群がります

精子の頭は帽子のようにとがった形になっており、そこがはずれると酵素が出ます

そしてその酵素で、卵の膜を少しずつ溶かし壊していきます

これを先体反応といいます

膜は数匹、数十匹の酵素で敗れるようなものではなく、酵素を出していた精子が力尽きると、その次の一群がまた群がって酵素を出して溶かしていきます

ちょうど戦争映画で、前の兵士がやられてもやられても、倒れた味方を踏み越えて後続の兵士が次から次へと突進するような感じになります

そして、タイミングのいい最初の1匹が卵の細胞膜中に入ると、卵細胞膜は硬くなります

細胞膜の内側にカプセルの粒があるのですが、それがパッとはじけてカプセルが放出され、バリアが張られたようになり2匹目、3匹目の精子は入れなくなります

精子の数、活動率がいいと、受精卵になる確率は高くなります

逆に精子の数、活動率が低く、奇形率が高い場合は、受精卵になる確率は低くなります

旦那様も、奥様も健康という事がとても大切ですね