高度医療の一つである2段階胚移植法について記載していきます

この方法はかなり高度であるため、最新設備が必要ですし、経験豊富な培養士さんの腕の見せ所となってきます

2段階胚移植は一般的な体外受精胚盤胞移植を組み合わせた方法になります

採卵後2日目に、まず4~8細胞期の受精卵を1~2個胚移植を行います(体外受精はこれでおしまいです)

(こちらはオトリになり本命は後に移植する方になります)

そして、残りの受精卵はさらに培養し(一部は凍結保存します)、5日目に胚盤胞(200~400細胞期)となったところで1個の胚盤胞を子宮内に移植します

(こちらが着床するようにと本命になります)

このように胚移植を2段階にわけて行っていく方法のことをいいます

少し複雑ですが、

多胎を予防するため移植する胚は1個に制限する方法が基本的に主流となっています

この場合は1個の胚移植で高い妊娠率を得ることができるSEET(シート)療法が力を発揮しやすいと思います

反復不成功の場合や高齢での治療に際しては2個の胚を移植する選択肢もあります

この場合には、二段階胚移植が力を発揮します

これは今までの体外受精や顕微授精よりも成功率がさらに期待できる方法になります

体外受精では体外で精子と卵子を受精させて受精卵が4細胞になった時点で子宮内へ戻す方法です

本来、自然妊娠に置き換えてみますと4細胞の状態の場合は、子宮内膜に到着する時期ではなく、卵管内から子宮内膜へ移行している時期になります

その為、一般の体外受精の方法では妊娠率に限界が考えられます

そこで、自然妊娠の状態にできるだけ近づけていく為に、受精卵を200~400細胞の胚盤胞にまで培養してから子宮内へ戻していく方法が考えられました

これが胚盤胞移植です

2段階胚移植の妊娠率は50%~70%になるそうです

一般の体外受精の成功率と比較しますと2倍は期待できるそうです

ちなみに、2段階胚移植を希望される方は神戸の三ノ宮にある英ウィメンズクリニックさんをお勧めします

医師、看護師、培養士、最高の設備が整っていなければ、できません

下の写真は受精卵の成長過程の写真になります(ご参考までに)