今回は婦人科の検査について記載します

病院での不妊検査で分かるのは、排卵と精子と受精する場である卵管の状態です

排卵があるかどうかは基礎体温で、ある程度、予測ができます

さらに、超音波で見れば卵胞の成熟の度合いや、排卵しそうな卵胞、排卵せずに残った卵胞などが見えて、よく分かります

ただし排卵した卵子が卵管に取り込まれたかどうかは確認できませんし、卵の質も分かりません

卵子と精子が出会う卵管が開通しているか、ふさがっていないかは、子宮卵管造影検査で判断できます

精子の数や活動率は精液検査をすれば分かります

ただ、その精子が受精能力があるかどうか、卵の中に入っていけるかどうかは判断できません

つまり検査で分かることは、排卵があるか、卵管が詰まっていないか、活動率のいい精子があるかなどはわかります

しかし、ピックアップ障害、受精障害、着床障害、卵の質の問題などは全く分からないのが現状です

その為、この基本検査で錯覚する人が多いのですが、精液検査で精子がいて、卵管造影検査で卵管が通っていて超音波検査で排卵があるから問題ないはず

実は単に妊娠に向けてのスタートラインに着けるかどうかの基本検査という事になります

『正常です』と言われて『正常なのになぜ妊娠できないの?』と思ってしまう方もいらっしゃると思います

あくまでも検査結果が正常だっただけで、赤ちゃんが授かりにくい原因のすべてをチェックしたわけではありません

検査で正常なのにどうして子どもができないの??と思われる方もいらっしゃると思います

検査ですべてが分かるわけではないことも知っておいた方がいいと思います

検査で問題ない場合はピックアップ障害、受精障害、着床障害、卵子の質の問題がまだまだ残っています

この場合は赤ちゃんが授かりやすくする為に子宮内環境を整えていく必要性があります

また、子宮内にエネルギーを補っていく事で子宮内年齢を若返らせて、卵子の質を良くしていく事が必要になります

体質を変えていくには漢方薬はとても良いと思います

実際に、漢方薬で体質を整えられて、健康になりながら自然妊娠される患者様も多くいらっしゃいます