今回は抗うつ薬と男性不妊について記載していきたいと思います

抗うつの医療用医薬品に、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)というものがあります

脳内神経の情報を伝える物質は色々あるのですが精神活動を伝達するセロトニンという物があります

このセロトニンが、情報を伝えに出ていった後に戻ってくるのを邪魔するのが、SSRIになります

例えて言いますと、お使いに出た後に鍵を閉められて、家にないってこれない状態になります

もとに戻れなくなったセロトニンは、どうなるかと言いますともう再度、同じように出かけていきます

これにより、情報を伝達する物質を常に高い値に保ちながら、うつ症状を改善するという薬理作用になります

以前は、脳内神経の伝達物質すべてが帰ってくるのを邪魔するかなり強い薬もあったのですが、それだと副作用が多く出る為、このSSRIは画期的な薬です

しかし、最近の海外の試験で、SSRIのパロセキチン、セルトラリンの2つの投与によってDNAを損傷した精子の割合が高くなったり、精子運動率低下、精子数低下などが起こったようです

もちろん、その様な精子は淘汰されるので、催奇形性の確率が上がる事はないかもしれませんが、男性不妊の割合は上がる事が考えられます

SSRIの内、フルボキサミンについては、2011年3月の段階では、その報告が見られない為、すべてのSSRIでこの事態が起こるわけではないようです

元々、SSRIの副作用に、精機能障害は明記されていておりまして、子宝を考えておられる方には、説明を行うのですがどちらをまず最優先するかに、判断は委ねられると思います

精子は精巣で精子の素から成熟するのに2ヵ月かかります

SSRIの精子に対する影響は、薬が入ってこなければ起こらないものになりますので、まずはうつの状態を改善し薬を飲まなくてもよくなって2ヶ月後から頑張り始めても遅くはないと思います