腫瘍(ガン)で治療をされていらっしゃる方も多いと思われます
ガンは発症部位、ガンの進行度合い(ステージ)によっても治療方針が変わります
基本的に早期発見できて外科的手術や放射線治療ができる段階の場合は命が助かる確率は高いと思います
しかし、発見が遅れたり、発見が難しい場合(場所によって異なります)は外科的手術ができない事も残念ながらあります
この場合、化学療法と言いまして抗がん剤を使う場合があります
抗がん剤を点滴したり、内服して体の中のがん細胞をやつけていく方法になります
抗がん剤はがん細胞のみをやつけてくれるとありがたいのですが、実は正常な細胞までやつけてしまうため、色々な副作用も出てきてしまいます
抗がん剤を使用された方は体験されたと思いますが、これはとても体力が必要になります
抗がん剤は患者様の体表面積を基本に薬を投与される量が決められます
ただ、高齢の方は臓器の機能自体が低下していらっしゃるため、若い方よりも体力は少なくなると思います
言い換えますと、体表面積が仮に同じでも20代や30代の方と60代の方と比較すると、どちらが体力があるかは一目瞭然だと思います
これを無視して60代の方に若い方と同じように薬を投与されるケースもあります
これは、かなり患者様の体に負担がかかります
腫瘍マーカーは下がってきたが、体力も一気に落ちてきて疲れが酷い方もいます
特に食欲がなくなってきた場合は要注意です
そういう場合は『頑張り過ぎない様にして下さい!』
無理をしすぎる事で、ガンでお亡くなりになられる方もいらっしゃいますが、抗がん剤に耐えきれなくてお亡くなりになられるケースもよく見受けられます
Dr.に食欲も無くなって疲れが酷いという事を伝える必要があると思います
少し抗がん剤の量を減らしてもらったり、治療を一時お休みしてもいいと思います
ご本人様だけでなく、周りのご家族の方も辛いと思います
決して無理をしない事です
例えば
白血球の数値が下がり過ぎて次の治療ができないという場合は見方を変えるべきです
早く次の抗がん剤を使わなければいけないと思うよりも、治療を急ぎ過ぎて薬が効きすぎているという風に考える事も大事だと思います
治療を一時ストップする方が、患者様の体の負担も軽くなります
治療を休む事も実は大切だと思います
抗がん剤はかなり体力が奪われます
腫瘍マーカーだけ見るのではなく、患者様自身の自覚症状をもっと重視する必要があると思います
そこで、一般的に知られている副作用を記載しておきます
抗がん剤の一般的な副作用として
①吐き気、嘔吐
②骨髄抑制による赤血球、白血球、血小板などの減少
③食欲不振、疲れ、だるさ
この3つは特によく表れる症状です
勿論、この他にもありますが、一番多い症状がこの3つだと思います
漢方治療では
抗がん作用のある物
抗がん剤の副作用の改善として
吐き気、嘔吐を少なくする物
食欲を出していく物
疲れを少なくして体力をあげていく物
免疫力をあげて自然治癒力を回復させる物
骨髄に栄養を与えて赤血球、白血球、血小板の回復をさせていく物
など患者様の症状によって、処方を変えていく方法をとります
現代医学の抗がん剤を使用されている方は良く漢方薬を併用される事が多い様です
実際に、お亡くなりになられましたが漢方薬を併用されて抗がん剤のつらい副作用がかなり治まった方もいらっしゃいます
また、漢方薬を症状に合わせて飲んでいくことで社会復帰された方もいらっしゃいます
一人ひとり症状や体質、病気の進行度合い、治療方針などは違いますので、できる限りご本人様と直接お話しさせていただいております