24歳 男性 O様 明石市
風邪をひきやすく、扁桃腺が腫れるという事と、尿たんぱくや血尿が出るという事で病院に行かれたそうです
そこでIGA腎症と診断されて扁桃腺が大きいため、病院に行き扁桃腺の切除手術をしたようです
その後、プレドニン(ステロイド)の点滴と内服薬(タケプロン、プレドニン30mg)を渡されていたようです
プレドニンの点滴が終わってからも30mgほどプレドニンを飲む日々が続いていたようで、このままで本当にいいのかという事で漢方相談に来られました
病院のDr.には1年ほどでやめていきましょうと言われたそうです
扁桃腺を切除してからも尿たんぱく、血尿は良くなる気配もなく、腎機能の検査の結果を見させてもらうと血液尿素窒素(BUN)やクレアチニンの値も高く、かなり弱っている事がわかります
さらにプレドニンを飲むようになって顔に湿疹、ニキビが急に出るようになってきたとおっしゃります
現代医学を否定する訳ではありませんが、これでは患者様が可哀想過ぎるように思います
扁桃腺を切除したからと言って尿たんぱく、血尿の改善もなく、プレドニンやタケプロンを飲んでいる状態です
そこで、漢方薬を使いながら離脱したいという事なので漢方薬を処方して薬の飲み方を指導しました
中国医学的には『腎虚』、『内熱』、『湿熱』の状態です
『腎虚』腎機能が弱っている状態です
腎機能が弱ると風邪もひきやすく疲れもとれない、腰がだるい方もいらっしゃいます
尿たんぱく、血尿、BUN、クレアチニンの数値の改善、免疫力を高めていく事を目的に『ビタエキス』、『杞菊地黄丸』をお渡ししました
『内熱』、『湿熱』はプレドニンの副作用によるもので、体の中に熱毒素が溜まっている状態です
プレドニンのリバウンドで顔に湿疹が出て真っ赤っかになっていましたので『涼血清営顆粒』、『瀉火利湿顆粒』、『五涼華』、『加味逍遥散』、『六君子湯』などを症状に合わせながら処方していきました
10日でプレドニンを5mgずつ減らしていきながら3か月ほどで離脱させる計画を立てました(かなりハイペースですが、できるかなと思いました)
するとプレドニンを20mgまで減らした時期に凄いリバウンドが1回ありましたが、漢方薬の清熱解毒薬の量を2~3倍量使いながら、更に減量を続けました
年末にはプレドニンが5mgまで減量をすることができました
この時も少しリバウンドが出ましたが、以前のリバウンドよりは軽かったようです
そして、正月には問題なくプレドニンを3か月で離脱できました
今は『ビタエキス』を飲んでいると疲れなくなるし、職場の周りの人は風邪を引くが自分は引かないため、ずっと続けられています
1回2~3倍量飲むと全然疲れなくなったようです
私の飲んでいるやり方を教えました
3か月でプレドニン30mgも飲んでいた状態から、疲れにくく風邪も引かない体質になったと言う報告を受けました
また、血液検査と尿検査をした結果も問題ないという事でした
私も本当に3か月でプレドニンを離脱できるとは正直思っていませんでしたが、ご本人様がとても頑張っていらっしゃった結果そうなったと思います
すべての医師ではないと思いますが、現代医学の医師はもう少し患者様の立場に立って医療を行う必要があるのではないかな?無責任すぎるなと個人的に思いました