女性の方は毎日、基礎体温を付けられていると思います
そこで、基礎体温から何が分かるかという事を記載しておきます
今回は低温期が長い場合です
低温期は卵子の成長を促す時期であり、また子宮内膜を分厚くしていく時期にもなります
正常な低温期の方の場合
期間は大体、生理が始まってから14日ぐらいです
生理の2~3日目ぐらいから卵子は成長しています
体温でいえば36.2~36.3℃ぐらいです
ホルモン剤を飲んでいる方はどうしても基礎体温が高すぎる傾向になります
高すぎるとゆで卵状態になり卵子はうまく成長しません
35℃台の場合は体温が低すぎるため卵子の成長がうまくいきません
(妊娠しにくい体質になりやすくなります)
また、ホルモンの検査でFSHとLHの比率が2対1の状態でしたら、大きく問題はないと思いますが1対1の状態 ⇒ LHが高い場合は多膿胞(卵子の質がよくない)傾向があります
また、テストステロンが高い傾向にある場合、プロラクチンが15ng/ml以上の場合も同様です
これらの条件が重なりあうと多膿胞性卵胞の可能性が高くなります
この場合は漢方医学で『陰虚痰湿(いんきょたんしつ)』又は『陽虚血瘀(ようきょけつお)』の状態になります
陰虚の場合は滋陰と言いまして人間に必要な潤いを補ったり、虚熱を取り除いていく為、瀉火補腎丸や杞菊地黄丸、天王補心丹などが必要になります
陽虚の場合は補陽と言いまして陽気が必要になる為、参茸補血丸や海馬補腎丸などで体を暖めて腎系に栄養を与えていく物が必要なります
もし、多膿胞性卵胞の可能性がある場合は漢方薬でも改善できます
卵子の質を良くしていく物と血流を良くしていく物を使っていくことで体質を変えて質の良い卵子をつくる事ができます
一人ひとり体質や症状は違いますので、自分に合った物を選びましょう
また、症状は常に変わっていくため臨機応変に薬を変更していくことが多いと思います