多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは未成熟な卵胞が多くなり、排卵ができない状態です

現代医学的には治療方法がない状態ですが、漢方医学では卵子の質を良くして妊娠されるケースがよくあります

多嚢胞性卵巣の特徴としては

無月経、多毛、肥満、両側の卵巣が嚢胞状になっている(欧米諸国の方に多い様です)

すべての人が当てはまるわけではありません

日本ではホルモンの検査によってわかる事が多いと思います

ホルモンの状態

高LH血症、高アンドロゲン血症、糖代謝、脂質代謝異常が起こりやすくなります

低温期におけるLH(黄体刺激ホルモン)の値が高すぎる状態

FSH(卵胞刺激ホルモン)<LH(黄体刺激ホルモン)の状態

高アンドロゲン(男性ホルモン=テストステロン)の値が高すぎる状態 ⇒ 卵胞が育たない状態

T(テストステロン)が高い状態

男性化する(毛深い、ニキビができやすい、低音性、男性体型)、過食、肥満傾向、排卵障害、月経異常(稀発月経、無排卵周期症、無月経)など

生理機能(正常な状態)

コレステロールからテストステロン(男性ホルモン)になり、アロマターゼという転化酵素によってエストロゲン(女性ホルモン)に変換されるのが、正常な状態です

病理(病気の原因のメカニズム) 

しかし、多嚢胞性卵巣の方は、このアロマターゼという転化酵素が少ない状態の為、テストステロンの値が高くなった状態でエストロゲンが作られなくなります