体外受精のシート法について
体外受精のシート法について
今回は体外受精のSEET(シート)法について記載していと思います

体外受精や顕微授精を行うものの、中々妊娠にまで至らないケースがあります

着床障害に対しては、今までいい方法がありませんでした

SEET(シート)法では受精卵を5日間培養して、胚盤胞にまで培養していきます

そして、一度、凍結保存しておきます

また、受精卵を胚盤胞にまで培養した培養液も同様にして別の容器に凍結保存します

それから、次の排卵周期に凍結保存していた培養液を、子宮の中に注入します

2~3日たってから、凍結保存していた胚盤胞を1コ、子宮の中へ移植していきます

そうする事で培養液に含まれている受精卵のエキスが子宮内に作用して着床率を上げていきます

一般的に行われている体外受精よりも、SEET法を用いる事で着床率が良くなり、赤ちゃんが授かる率が高くなります

これは、やはり高度な技術、設備投資が必要です

世界のトップレベルのクリニックだからこそできる方法になります

中国医学的には子宮内膜を分厚くさせていく物、子宮を温めていく物、血流を良くして子宮内環境を良くしていく物を使う事で受精卵の着床率を上げていく方法があります

子宮内膜が10mm以上ないようでしたら、体外受精や顕微授精をされてもうまくいきにくいケースがあります

また、お腹や腰、足首(足三里)の部分が冷える場合は子宮内環境が悪い(冷えやすい)為、受精卵が着床しない事があります)

本題からそれますが、写真で添付している物はクリーンベンチ内にある医療用顕微鏡です(上の写真)

これで元気な精子を、μ(マイクロ)単位のガラス管で選別して体外受精の際に選ばれます

一般の体外授精の医療用顕微鏡の場合は400倍で見られますが、これでは精子の頭部までははっきりわかりません

ちなみに、三ノ宮の英ウィメンズクリニックさんでは600倍の顕微鏡を採用されております

そうする事で精子の頭部まではっきりわかり、元気で運動率のいい精子を選ぶ事ができます

こういった、患者様には見えない部分にもこだわりをもって、体外受精、顕微授精の成功率を少しでも上げていく努力をされている事は、とても素晴らしいと思います

下の写真は体外受精や顕微授精で使われる卵子を凍結保存する容器です

液体窒素で保存されておりまして、容器内が-150℃以下のため、貯蔵物の活性が衰えることなく安定した保存が可能になります

ちなみにこの容器が20~30個ほどありました

ひとりでも多くの方に、赤ちゃんが授かりますように