今回は男性不妊の原因の一つである精子の老化について記載したいと思います
『卵子の老化』は最近話題になっておりますが、女性だけの原因ではありません
結論から言いますと、男性の『精子にも老化』があります
基本的に、動物は生まれてきたら必ず死にますよね
老化ではなく、交通事故でなくなるケースもありますが、基本的には動物は年を召して、必ずなくなります
ちなみに、卵子は胎児期に一生分が作られてしまって卵巣に貯蔵されているから持ち主と一緒に年をとっていきます
それに対し、精子は毎日精巣で新しいものが作られています
ただ、毎日作られる「新しい精子」も、作っている身体の老化と無縁ではありません
今の時代は、よく泳げない精子(運動率の悪い精子)には、卵子を目の前に置いて体外受精、卵子に注入する顕微授精という方法があります
それでも成功率は10~30%ほどのようです
精子が作られにくい男性を治療して35歳以上ではいい結果に結びつきにくいことがわかってきました
そして、条件を均一にしたマウスの卵に様々な一般男性の精子を入れてみたところ、一部の男性は35歳を境に精子の力が落ちることがわかってきました
加齢は精子を育てるホルモンや細胞、精子そのものの数を減らし、DNA損傷精子を増やすことが考えられます
染色体異常によるものが多い初期流産が増え、子どもの染色体異常も一部の疾患でやや増える状況のようです
女性が35歳以上の場合、男性が若い場合より妊娠率が下がり、流産率が上がる傾向があるようです
もちろん、高齢男性から生まれた子どものほとんどは健康ですくすくと育っていて特に問題ない方もいらっしゃいます
今までは女性だけが子宝のために頑張ってこられるケースが多かったのですが、男性にも原因があることがやはり考えられます
また続きは後日記載したいと思います
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