今回は多嚢胞性卵巣症候群について記載します
多嚢胞性卵巣症候群はホルモンの検査をしてわかる事が多いです
生理の時期や高温期の中期にホルモンの検査を行って頂けますと自分のホルモンバランスの状態が分かります
小さな卵胞が両側の卵巣に多数できて主席卵胞の成長を邪魔して排卵が起こりにくくなります
脳の脳下垂体からの分泌ホルモンが幾つかありますが、その中のFSH、LHを良く見て下さい
『 FSH < LH 』のようにLHが高くなっているケースが見受けられます
本来なら『FSH:LH=2:1』ぐらいが望ましいです
超音波の検査で卵巣を見ますと『ネックレスサイン』といって排卵しない卵胞が多数並んでいる状態となって無排卵になります
また男性ホルモンが高くなったり、インシュリンの抵抗性が高くなったり、太っていたり、毛深かったりもします
排卵誘発剤を長期間に渡り使う事で卵巣が腫れて上がって酷い場合は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になることがあります
妊娠した場合は流産しやすい、子宮内膜癌を引き起こしやすい、糖尿病になりやすいといわれています
中国医学的には
『痰湿(体の中に不要な水分が溜まるタイプ)』、『血瘀(血の流れが滞るタイプ)』が原因で卵巣の機能を拒んでいると考えますので、痰湿や血瘀を取り除く薬を使います
最近は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方が多くなっています
漢方薬で体質を改善し周期療法で自然妊娠された方が多数いらっしゃいます