不妊治療で色々悩みは尽きませんが、今回は膣炎について記載します
旦那様と関係をもっているのに中々、赤ちゃんが授からない、うまくいかないと思われる方も多いと思います
まず、旦那様と関係をもたれたら、射精された精液は膣に放出され、そこから精子が子宮頚管を通って子宮、卵管の中へと進んでいきます
その膣、子宮頚管にもし炎症があると精子にとっては、とても居心地が悪くなります
これでは精子の長い旅のスタートから雨模様ということになり、不妊の原因にもなります
膣炎にかかると、おりものが多かったり、かゆみがあるなどの症状が出ることが多くなります
膣炎の原因でもっとも多いのがカンジダとよばれる真菌によるものが主な原因になります
カンジダによる膣炎だけで不妊症になることはないのですが、やはり妊娠しようというときには膣も清潔にしておいた方がよいと思われます
カンジダ性膣炎に感染しますと白いおりものが多くなり、ひどくなると痒みもかなり強くなります
おりものの顕微鏡検査、あるいは培養検査で簡単にわかります
カンジダ性膣炎の治療には、直接、膣に入れる膣錠があります
これ以外の膣炎の原因としてトリコモナスという原虫も考えられます
トリコモナス膣炎にかかると、いても立ってもいられないほどのかなり痒みと黄色い多量のおりものがあります
おりものの顕微鏡検査で簡単にわかります
治療には膣錠と内服薬がありますが、この場合は男性も同時に治療を受けましょう
さらに、雑菌と呼ばれる様々な細菌による膣炎もあります
これも膣錠、内服薬で治すことができます
その他、抗生物質が普及してからは、ほとんど見られなくなってきました
しかし、古典的な性病である淋菌による膣炎、子宮頚管炎も抗生物質に抵抗性のある菌の出現によって、最近少し数が増えてきています
その為、ちょっとした事で気軽に抗生物質を使わない方がよいと思います
いざ、という時に効かなくなる事もあるためです
Dr.の指示に従って、正しい使い方をして下さいね