AMH(Anti-Mullerian-Hormone:抗ミューラー管ホルモン)の検査を受けられて、ほぼ100%の方が、ショックを受けて辛い思いをされている方が多く見受けられます

そこで、AMHの事について少し記載します

卵子は卵巣内に胎児の時から未熟な原始卵胞という状態で長い期間卵巣にストックされています

そして初潮の頃からこの原始卵胞が活発化し、
発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞→排卵
と、約190日かかってこの過程をたどります

AMHは前胞状卵胞内の顆粒膜細胞から分泌されているホルモンで卵巣内に前胞状卵胞が多いと結果的にAMH値も高くなります

しかし年齢とともに発育可能な卵胞数は減っていきますのでこれに相関してAMH値も低くなっていきます

AMH値は『卵子の在庫の目安』または『卵巣の予備能』を推し量る数値として注目されています

しかし、これは妊娠できるかどうかの『卵子の質』を表しているのではありません

また、この検査は歴史が浅く、信憑性はあまりありません

検査は一つの目安になりますが、絶対に正しいとは言い切れない場合もあります

AMH値は卵子の在庫の目安であり基準値・平均値はあっても正常値というのはありません

その為『年齢によって卵子の在庫が多いor少ない』は言えても『正常or異常』という評価ではないということになります

数値の上からみると多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では排卵できない小さな卵胞がたくさんあるためAMHは高値を示しますが、卵巣腫瘍や子宮内膜症などで付属器摘出あるいは卵巣部分切除した場合は低値を示します

しかしAMH値が“0”でも妊娠・出産の例があったり、後日再度検査をして値が増加する場合があるなどある事から、あまりあてにならない場合があるという事も知っておいた方がいいかもしれませんね

AMHがたまたま、おもわしくなかった場合でも、気にしない方がいいと思いますよ