最近は、青少年が人を傷つけたり、また親が子供を虐待するという悲しいニュースが多く見受けられます
そこで、今回は『命の大切さ』について記載していきたいと思います
『命とは何なのか』、『「生命はなぜ尊いのか』などについての基本的な問題が見過ごされているように思います
命や生命に対する考え方が大きく揺らいできている今、病院の産婦人科で働く助産師の女性が言っておりました
『クローン技術などの生命科学に関する様々な情報が、一般の人々に“命は医療でつくれるもの”という意識を植え付けてしまった、この事を憂慮する医者は多いです』
とおっしゃっています
また、『命があることは決して当たり前のことではなく、むしろ奇跡的なことである』と訴えている先生方もいらっしゃいます
色々な考え方があるかもしれませんし、どの考え方が正しいという事もありません
では、子の誕生や生命の考え方に対して
私達は『子供をつくる』と言います
しかし、それは少し傲慢なことではないか、と私は思っています
本当に、人間の力だけで、赤ちゃんが出来るでしょうか?
残念ながら、私達が行っていることは、きっかけを与えて、あとは栄養を与えているだけに過ぎません
日本人はそのことを忘れかけているのではないかと思っています
今の日本は物質的にはたいへん恵まれています
しかし、自分の命や他人の命、そして胎児の命、動物の命、植物の命は、私達のつくったものではないということを、私達はもう一度思い起こす必要があるかもしれませんね
物質的に、経済的に満たされたなら、心も満たされるような世の中に変わっていくと思います
こどもが『できる』という考え方には、自分達で作ったという、親の傲慢な気持ちが見え隠れしています
しかし『授かる』、さらに『預かる』という考え方には、神や大自然から受け取った大切なもの、という謙虚さが感じとれます
私達はこういう視点を、子育てをする原点としてとらえていく必要があると思います
その中に、今日の教育問題、家庭内の問題を解決するヒントが隠されているのかもしれませんね