患者様の中に、腎機能が低下してクレアチニンの値が高くなる方が来店されるケースがあります。
症状が軽い場合は、腎機能も回復するのですが、進行しすぎる状態の場合は透析をしないといけない状態になる方も中にはいらっしゃいます。
クレアチニンは腎臓が正常に動いていれば尿から排泄されます。
しかし、腎臓の機能が悪い場合は血液中のクレアチニンの量が増えてきます。
クレアチニンは腎臓の糸球体ろ過率が50%以下になると、血液中のクレアチニンの値が上がってきます。
言い方を変えますと、クレアチニンの値が高くなると腎臓の機能(特に糸球体ろ過)がかなり悪くなっていることがわかります。
クレアチニンの値が低すぎても問題があります。
クレアチニンの値が低すぎる場合は筋肉に何か異常がある場合が考えられます。
一般のクレアチニンの正常値の目安
男性 0.5~1.1㎎/dl
女性 0.4~0.8㎎/dl
一般的に女性よりも男性の方が比較的筋肉量が多いため、基準値も男性の方が若干高めになります。
ちなみに、中程度の腎不全の場合は1.5ml/dl以上、重症になると2.4ml以上になります。
クレアチニンの値が5ml/dl以上になると回復が難しくなります。
10ml/dlになると人工透析が必要になってきます。
腎臓が機能しなくなりますと体の中の老廃物が排泄できなくなるため、いろんな病気が合併症として現れてきます。
クレアチニンが高い場合
急性腎炎、慢性腎炎、腎不全、尿毒症、腎盂腎炎、腎結石、心不全、肝硬変などが疑われます。
クレアチニンが低い場合
筋ジストロフィー、尿崩症などが疑われます。
そうならない為にも、毎日の食事がとても大切になります。
高タンパク、塩分の摂りすぎは腎臓に負担がかかります。
腎機能を強化していく漢方薬は何種類もあるため、自分に合う補腎薬を普段から予防で飲んでいく事が大切かもしれません。
年を取りますと臓器が弱ってきます。
不老長寿の薬の一つに補腎薬、活血薬などがあります。
色々な種類があるため、自分に合うものを飲んでいきましょう。
自覚症状や季節が変わると、処方内容を変えていく事も大切です。