今回は、牛乳について記載したいと思います
漢方相談をさせて頂いておりますと、朝食にパンと牛乳を召し上がられておられる方もちょくちょくいらっしゃいます
一般的に、牛乳は栄養豊富で、特にカルシウムが豊富だから積極的に摂るべきといわれていますが、本当でしょうか?
ちなみに、牛乳の消費が多い欧米諸国は日本よりも骨粗鬆症の発症率が高く、骨密度も平均して低いというデータがあり、牛乳が骨を丈夫にするというのはどうやら誤りのようです
基本的に牛乳は牛の赤ちゃんが飲む乳であり、人間の赤ちゃんは人間の乳、すなわち母乳を飲んで育ちます
乳とは血液をろ過して出来る物で、わざわざ牛の血液をろ過したものを飲むことで、異種タンパク質を取り入れることになりアレルギーの原因になります
だって人間どうしでも輸血の際に血液型があるのに・・・。アレルギーの原因になることはわかりますよね
母乳と牛乳のカルシウム(Ca)の量を比較すると、牛乳は母乳の約4倍もカルシウムが含まれています
これだけで判断すると、牛乳の方がより効率的にカルシウムを摂取できそうというのが今現在の一般的な知識です
しかし、リン(P)の含有率が、牛乳は母乳の5倍以上もリンが多く含まれています
リン(P)は人間においてはカルシウムの吸収を阻害します
これが、牛乳が人間にとっては効率の良いカルシウム源にはならない理由です
また、母乳には鉄(Fe)や、亜鉛(Zn)も含まれていますが、母乳中のこれらミネラルは、ラクトアルブミンというたんぱく質に結合した状態で存在します
このラクトアルブミンは人間由来のたんぱく質のため、子供にとってはミネラルを効率よく吸収することができます
それに対し、牛乳はミネラルがカゼインというタンパク質と結合しています
カゼインは人間由来のたんぱく質では無いため、アレルゲンとなる可能性があります
実際乳製品のアレルギーの多くは、このカゼインが引き起こしているといわれています
もちろん、ヨーグルトにも同じことが言えます
まとめますと、健康にはあまり貢献しないが、アレルギーなどの害が出てきます
その為、牛乳ではなく、豆乳をお勧めします
異種性タンパク質の摂りすぎはアレルギーの原因となり、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、ニキビ、花粉症、下痢などの原因になります
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