今回は母乳について記載していきたいと思います

母乳は赤ちゃんにとって、とても大切な栄養源です

タンパク質、脂肪、糖質、免疫物質などがシッカリ含まれていて、初乳、移行乳、成熟乳に分類することができます

初乳は分娩後1週間にわたって分泌され、数日間の移行期(移行乳)を経て、成熟乳になります

初乳は濃厚で粘り気のある淡黄色の乳汁で、各種の免疫抗体が含まれていて、新生児にとって抗体を獲得するうえでとても重要になります

母乳は、赤ちゃんが吸うことでつくられるようになります

赤ちゃんが吸う事でプロラクチンとオキシトシンというホルモンの分泌が促進されるようになり、プロラクチンは母乳を生産するホルモン、オキシトシンは母乳を絞り出すホルモンです

母乳が出てくる仕組みとしては

妊娠後期には、母乳分泌ができる状態にあるのですが、出産のときに赤ちゃんが産まれ、後産といって胎盤が排出されることで母乳分泌が本格的にできるようになります

できれば、母乳は半年以上飲ませてあげて下さい

最近の雑誌には5カ月から離乳食デビューなどと記載している物を見かけますが、これを真に受けますと乳児湿疹やアトピー性皮膚炎の原因になりかねません(個人的な意見かもしれませんが・・・)

乳幼児は胃腸だけでなく、各臓器も大人と違って未成熟な状態です

それなのに、生後半年ほどで離乳食を始める事で、消化不慮を起こし皮膚炎になるのは当たり前です

今は情報社会ですが、どの情報が正しいのか、行き過ぎているのか自分で判断した上で行動を起こす必要があると思います

賢いお母さんは、可愛いわが子をアトピー性皮膚炎にしたいと言うなら私は止めません

できれば、1年ぐらいは母乳が出る限り、母乳で育ててあげると良いと思います