今回はニンニクについて記載したいと思います
患者様でよく、ニンニクは体に良いんでしょ?と言われる事があります
結論から言いますと『誰にでも良いという物ではありません』
確かにニンニクは栄養素が豊富に含まれています
ニンニクは滋養強壮やスタミナアップ効果が知られています
ニンニクパワーの源は強烈なにおい成分『アリシン』です
また、抗菌作用や動脈硬化の予防につながる血小板抑制作用などが知られています
ビタミンB1の吸収を良くする作用もあります
ビタミンB1は糖質をエネルギーに換える際に欠かせないものですが
水溶性で多量に摂っても体内に蓄積することができず排泄されてしまいます
アリシンにはビタミンB1と結びつきやすい性質があり結合するとアリチアミンという
脂に溶けやすい物質に変化して吸収がよくなり体内にも蓄えやすくなります
ビタミンB1が不足するとエネルギーをつくり出せなくなり、疲労物質もたまりやすくなります
また、ニンニクを食べることにより免疫機能がアップすることが知られています
特に長引くやっかいな夏風邪の予防などにはニンニクを食べると効果的かもしれません
またアリシンには非常に強い殺菌作用があります
例えば生の肉や魚料理に生のニンニクをスライスしたものやおろしたものを添えることがありますよね
これは消臭や風味づけの他にアリシンの殺菌作用を上手に利用した生活の知恵だと言えるでしょう
最初に戻りますが
では、だれが食べてもいいのか?といいますとそれは違います
体がのぼせやすくなる方、血圧が高い方は体調を悪化させやすくなります
私も体がほてりやすく、熱くなりやすい為、基本的には食べません
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、ニキビのできやすい方、皮膚炎でトラブリやすい方も食べない方がいいと思います(必ずと言っていいほど悪化します)
※ちなみにアリシンは、ニンニク以外にニラやネギにも含まれています
自分の体質に合う物を食べる事をお勧ております
健康の事、食生活の事をアドバイスさせて頂いております