芦屋市 40代 女性 T様

以前、腸の手術をしてから手術跡の周りが酷く痒く炎症もあるため、病院に行ったが全然よくならないという事で漢方薬で何とかならないか?と来店されました

病院ではゲンタシンテラマイシンを頂いていたようです

皮膚病の場合はステロイドや抗生物質など、いくら外用の薬を使ってもよくならない場合は体の中から出てきている事がよくあります

外用のステロイドは一時的に臭いものに蓋をするような物ですので、一時的には症状は治まったように見えても薬をやめた途端、リバウンドが起こり前の症状よりも悪化してきます

一時的な急性症状で短期間だけ使う場合は、問題ないと思いますが長期間に渡って使用していくことで色んな副作用が出てくるという事を知っておく方がいいと思います

また、ステロイドは副腎機能を弱らせていくため、自分の本来持っている自然治癒力を働かせなくしてしまいます

さらにステロイドを塗った部分は皮膚が弱くなり光にあたり過ぎると色素沈着と言ってシミになります

やめれば悪化してしまうため、何度も繰り返し塗っていくことで治りがさらに悪くなります

体の中から根本的に治療していく方がいいと思います

症例へもどりますね

T様の自覚症状を伺ったところ、腹部の発疹は赤み、ジュクつきがなく、傷跡は見受けられます

小柄で細く、色白の状態です

左手がパンパンに腫れて、痛みがあり浮腫むことがあるようです

舌を見させて頂きますと柔らかく、黄色い苔が付いている状態です

睡眠時間は11時~6時半

刺激物、脂っこい物、甘い物、生ものも特にとらないようです

中国医学的に『気血両虚(きけつりょうきょ)』『営衛不和(えいえいふわ)』の状態です

T様は経済的にあまり負担がかけられないという事もあり『益気固表(えっきこひょう)』の作用のある薬草の粉1種類だけお渡ししました

免疫力を高めて、疲れをとり、皮膚のバリアー機能をあげていく作用のある薬草を飲んで頂いたところ、手の関節の腫れもひいてきて、さらに皮膚の痒みと炎症がとれてきたという報告を受けました

よく効いているため長く飲んでもいいのですか?と聞かれましたので、勿論大丈夫です

逆に毎日飲んでいくことで花粉症や風邪にかからない体質にできると思いますとお答えしました

その為、引き続き1種類の薬草だけ飲んで頂いております

良くなって頂いて良かったです