皮膚科へ行って渡される薬のほとんどがステロイドだと思います

血管の収縮力の違いによって強さが大きく5段階に分かれております

ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィークとあります

ステロイドは一時的に赤み、炎症を鎮める作用がある為、時と場合によっては必要な時もあると思います

例えば、家が火事になった時に消防車を呼んで火を消すと思います

これと同じで酷い痒み、赤み、炎症の応急処置としては使っても構わないかもしれません

しかし、だらだらと長期間使用していくことでいろんな副作用がある事も知っておく必要があります

ちなみにどのような副作用があるか簡単に記載しておきます

①ステロイドは表皮の増殖や再生を抑えたり、真皮層の血管を収縮させたり、肌の繊維が細胞を破壊してしまいますので肌の弾力を失わせて皮膚自体が弱くなりゴワゴワやミミズバレ、顔がテカテカになったりシワが多くなります

皮膚が委縮して薄くなり顔が特に真っ赤になる方も多いです

免疫力を低下させるためバイ菌に感染しやすくなります

④副腎皮質機能障害として、小さいお子様は背が伸びないといった発育障害、骨粗鬆症、ムーンフェイス(顔が腫れる)などが起こりやすくなります

さらに、急に使用をやめることで体内の副腎皮質ホルモンが低下するためリバウンドが起こります

体中が真っ赤になって腫れあがったり、体全体がジュクジュクして、熱を持ち痒みが酷くなります

寒気、吐き気、嘔吐、むくみ、色素沈着、閉経などを起こしたという報告もあります

塗らずに越したことがないのですが、もし塗る場合は注意点があります

ステロイドの塗り方は『擦らずに薄く塗る』

チョン、チョンと置くように薄く塗るぐらいの方がいいです

間違えても広くゴシゴシ擦りながら塗らないようにしましょう

力を入れて塗ることで刺激が強く赤くなり、逆に痒みも酷くなります

特に顔と陰部はステロイドを吸収しやすいため塗らない方がいいと思います

では、炎症、痒み、赤みが酷い時はどうしたらいいのでしょうか?

天然の薬草である五行草(ごぎょうそう)や五涼華(ごりょうか)を瑞花露(すいかろ)ローションまたは水に溶かし化粧用のコットンで5分ほど湿布するだけで赤み、痒みはかなり治まってきます

ステロイドを長期間使用している方は治すのに少し時間がかかりますが、リバウンドを起こしにくくしながらステロイドを離脱させていけます

また、赤み、痒み、ジュクつきをとり元の綺麗な肌にしていく事は出来ます

食事と漢方薬を自分に合った物にしていくことで体質は変わります

ステロイドを使用している方は3~6か月ほどで離脱はできるようになると思います

アトピーや乾癬は治し方、治す順序があります

1年ほどすると見違えるような綺麗な肌になっていらっしゃる方が多いです