今回は抗がん剤の副作用について記載していきます
一般的に抗がん剤は、ガン細胞を攻撃しますが、正常な細胞も一緒に攻撃してしまいます
正常な細胞も攻撃しますと、人間の体が弱ってきますよね
ちなみにどのような症状が出やすいかという事を知っておきましょう
抗がん剤の副作用の症状が強すぎる場合は無理をせずに医師、看護師、医療従事者に必ずご相談して下さいね
頑張り過ぎて、抗がん剤の使い過ぎで、お亡くなりになられる方もいらっしゃいます
①吐き気と嘔吐
化学治療の副作用のなかではもっとも多い症状になります
投与する薬、薬の量によってはひどい吐き気を感じることもあれば、軽く済むこともあります
投与期間は、なるべく刺激の少ない食べ物を選び、あまりに吐き気のひどい時には処方された吐き気止めを飲むようにします
この吐き気止めで、多少症状は緩和されます
それでも、辛い時は医師、看護師、医療従事者に相談した方がいいと思います
②脱毛
薬の種類や量によって程度は異なり、頭髪がほとんど抜けずに済む人もいらっしゃいます
自分にだけわかる程度に抜ける人、頭髪だけなくなる人、眉毛、まつげ、陰部、わきの下の毛、全身の産毛まで抜ける人もいらっしゃいます
しかし、脱毛は一時的なものが多く、抗がん剤治療が終われば、また生えてくると思います
髪が本格的に伸びるのは治療終了後のようですが、大抵治療中に柔らかい毛が生え始める方もいらっしゃいます
③肉体疲労
抗がん剤を飲む事で正常な細胞も攻撃してしまう為になります
少しだるい程度で済むこともあれば疲れきってしまう方まで、個人差はあります
疲労は治療サイクルの初期のほうが重く、その後だんだん回復していきますが、サイクルを繰り返すごとに少しずつ疲労の程度は増加していきます
しかし、化学療法が終了してしまえば徐々に元の状態に戻ってくることが多いと思います
④下痢または便秘
化学療法中は、下痢や便秘などの症状に悩まされることが多いと思います
T療法(タキソテール)では人によって下痢の症状が出るようです
化学療法中は免疫力が一気に低下する為、怪我が治りにくく、また感染症にかかりやすくなります
また、痔になる方もいらっしゃいます
⑤口内炎
化学療法中は、口腔に感染が起きやすくなります
化学療法中は怪我などが治りにくいためで、大したことがないからと無理して治療を受けると傷口が更に広がり、飲食に困難な状況になることがあります
⑥骨髄への影響:白血球・赤血球・血小板の減少
骨髄は、健康に必要な何種類もの血液細胞を作っている場所になります
絶えず分裂を繰り返しているので、そうした細胞分裂の活発なところ(=がん)を攻撃する目的の化学療法で傷害されやすくなります
特に免疫を司る白血球の減少は大変危険で、各治療サイクル開始時には必ず血液細胞数確認の検査を行い、またその一週間から10日後にまた同じ検査をします
この時期は最低点と呼ばれ、白血球数が最も少なくなり、感染症が起きやすい時に当たります
検査の結果、あまりにも白血球値が低ければ血液を増やす薬や抗生物質を処方することもあります
感染の一般的な症状である発熱、悪寒、せき、のどの痛みなどがあれば、すぐ医師、看護師、医療従事者に知らせる必要があります
単なる風邪でも、化学治療中は免疫力が落ちているため、命にかかわる危険性があります
一般的な副作用を記載しましたが、この他にも色々と副作用が薬の種類によってあります
わからない事があれば、遠慮せずに医療従事者に聞いて下さいね
自分と相性のいい医療従事者に巡り合えると良いですね
この様な辛い副作用の軽減は漢方薬や健康食品などで少し副作用の症状が楽になられる方もいらっしゃいます
早く社会復帰できると良いですね