今回はオリモノ（帯下）について記載していきたいと思います
一般的に、排卵期になるとオリモノは、自然と増加します
正常なオリモノは、透明で光沢と粘りのある卵の白身のような性状です
腟の中を適度に潤す働きがあり、腟からの外敵の侵入を阻んだり、性交渉の準備をしたり、妊娠しやすい状態を作ったりする大切なものです
排卵期は、ちょうど妊娠しやすい時期ですので、その可能性をより高めています
オリモノが出ないと精子は卵子の中へ入る事が難しくなります
言い方を変えますと、オリモノが出ない状態ですと自然妊娠が難しくなります
またオリモノは出るが色々な状態の物があります
白色のオリモノが出る場合
オリモノが酒粕状、クリーム状、チーズ状、豆腐のカスのようにぼろぼろとしている場合は、カンジダ腟炎、頚管炎などが疑われます
カンジダ腟炎の場合
腟内部や外陰部にかゆみを伴うことがあります
オリモノの量が増え、発熱や下腹部痛を伴う場合には、子宮内膜炎や卵管炎の疑いがあります
膿性黄白色・黄色・緑色のオリモノが出る場合
白血球や細菌が多く混入しているために、膿性黄白色・黄色・緑色になります
腐ったような悪臭を伴う黄色っぽいおりものが増え、外陰部が痒い時にはトリコモナス腟炎の疑いがあります
黄色で、オリモノの量が増え、発熱や下腹部痛を伴う場合
子宮内膜炎や卵管炎の疑いがあります
緑色で、下腹部に痛みがある場合
クラミジア感染症の可能性があります
これは性感染症のひとつで、初期にはほとんど自覚症状がありませんので注意しましょう
茶褐色のオリモノが出る茶褐色や赤っぽい場合
オリモノに血が混じっている可能性があります
オリモノは、卵胞の発育やホルモンの状態を知る目安にもなります
量が少なかったり、持続日数が短い場合
卵胞の発育に問題がある可能性があり、こういう場合は妊娠しづらいことが分かっています
気になる方は、排卵期ころのオリモノの状態をぜひ確認してみてください
また、婦人科の病院で頸管粘液検査ができますので調べて頂くといいと思います
