不妊症でお悩みの方から、基礎体温についてのご質問をよく受けます

そこで今回は基礎体温について記載します

例えば

『高温期は36.7度以上になる事がないのですが、大丈夫でしょうか?』

『低温期が35℃台になるのですが、妊娠が難しいですか?』

『基礎体温表がガタガタですが問題ありませんか?』などいろんな質問があります

確かに、教科書どうりに

低温期が36.3℃前後で、高温期が36.7℃ぐらい、排卵は3日以内に高温期に上がる、高温期は14日続くなどがいいのですが、完ぺきな方はいらしゃいません

基礎体温を見て自分の体質や弱いところが分かります

ちなみに不妊症のご相談にこられる方々の中で基礎体温表を参考に見てみました

低温期の体温を比較してみますと、低い方で35.5度から高い方で36.7度と1.2度の差があります

甲状腺の異常で体温の高い方や低い方もあります

特にホルモン異常がなくても体質的に基礎代謝の違いから、1.2度の差があると思います

また、季節によっても変わります

寒い冬は平均して36.1~36.2度の低温期の体温が、暑い夏には36.4~36.5度まで上昇する事はあります

また、高温期の体温もこの低温期の体温を基準として約0.3~0.5度上昇していればよいと思います

ちなみに基礎体温は、測定の時間が遅くりますと高くなります

その為、測定時間をほぼ同じ時間帯にする必要があります

また、疲れが溜まっている状態、トイレに行って動いた、土日は遅く起きる、風邪をひいた、睡眠不足、室内の温度などによってもすぐに影響を受けます

暑い夏で体温が上昇しているはずなのに異常に低下している方がいらっしゃいました

詳しくお伺いしましたところ、クーラーを20℃に設定してタオルケットだけで寝ていると言われました

それは、いくら暑い夏でも、それは寒すぎると思います

基礎体温は真夏でも低くなると思います

また、基礎代謝が低く体温の低い方には、軽く歩いたり、体を動かす事をお勧めしております

勿論、食事は加熱処理をした物をシッカリとりましょう

基礎代謝も体温も少しずつ上がってくる方もいらっしゃいます

基礎体温は不妊治療の時はとても参考になりますが、絶対というわけではありません

あまり神経質になり過ぎないようにしましょうね