TESEについて記載していきます
精巣内から組織を採取し、精子を探す方法をTESE(Testicular sperm extraction)といいます
精液中に精子が確認できない無精子症の方においてもTESEによって得られた精子で顕微授精(ICSI)を実施することで、今現在では赤ちゃんが授かる可能性があります
精巣内には精細管と呼ばれる細い管が集まっています
この精細管の中で精子が作られています
精細管で作られた精子は精細管腔内を移動し精巣網を経て精巣上体に集められ、精管を通って尿道へと排出されます
TESEは、麻酔をして精巣を切開し組織(精細管)を採取します
現在は、顕微鏡下で精巣組織を観察して、よい状態の精細管を選別して採取する方法(MD-TESE: microdissection TESE)を行います
採取した精細管は非常に細かく切り刻み、精細管の中から出てきた精子を顕微鏡下で探し出します
無精子症は、精巣内で精子は作られますが精子の輸送路が閉塞もしくは欠損しているために精子が精液中に出てくることができない閉塞性無精子症があります
また、精巣での精子を作る働きが低下しているために精液中に精子が確認できない非閉塞性無精子症があります
これらの手術は高度な技術、設備投資が必要な為、残念ながら何処の婦人科の病院でもできるわけではありません
兵庫県では三ノ宮の英ウィメンズクリニックさんですと、問題なく手術ができると思います(世界でトップレベルの婦人科さんです)
ちなみに英ウィメンズクリニックさんでは閉塞性無精子症の場合はほぼ100%近い症例で精子を回収する事ができるようです
非閉塞性無精子症の場合は精子の回収率は40%ぐらいと伺いました
中国医学では男性不妊で閉塞性無精子症(無精子症の3分の1)や非閉塞無精子症(無精子症の3分の2)の場合は活血薬や補腎薬を使っていく事で、精子の数、活動率が良くなるケースもあります
実際に漢方薬を使って精子の数、活動率は3か月を目安に数値が良くなって来られて、赤ちゃんを授かっているご夫婦もいらっしゃいます
諦めなければ、何とかなる場合もありますよ