基礎体温表やホルモン検査で黄体機能不全と言われたと来店される方がよくいらっしゃいます
そこで今回は高温期が不安定な場合について記載していきます
①低温気が安定しており高温期がガタガタしているという方
②高温期が途中でガタッと下がってくる方が見受けられます
①高温期がガタガタしている方は、プロラクチンが高くなりやすい方が多いようです
ストレスが多くかかったり、頑張り過ぎやすい方は要注意です
この場合は高温期だけでなく低温期もガタガタになりやすい方が多いと思います
中国医学的には『腎虚肝鬱(じんきょかんうつ)』の状態です
気の巡りが悪くなりやすいため、スムーズに気と血の巡りを良くしていきますと改善されてきます
良く使う物にカミセーヌC、逍遥散加減方、炒った麦芽、帰脾湯加減方、甘麦大棗湯加減、開気丸、シギロンなどを使います
②高温期が途中で下がってくる場合は『脾腎両虚、固摂無力(ひじんりょうきょ、こせつむりょく)』の状態です
この方は精子と卵子の着床が難しくなります
また、運よく人工授精や体外受精をして受精できたとしても、高い確率で流産する方が多いです
母体自体がエネルギー不足のため、赤ちゃんを授かるだけの力がない状態です
不育症の方に多く見受けられます
この場合は、焦らずに母体を健康にしていく方法をとるのが一番の近道だと思います
良く使う物として帰脾湯加減方、補気補血湯、ビタエキス、参茸丸などを使います
高温期が下がってこない状態になってくると自然妊娠しやすく、流産もしにくい体質になってきていると思います
最低3~6カ月ほどしてくるとかなり体質は変わってくる方が多いです
生理周期に合わせて薬を飲み分けていく方法を併用するとさらに効果が出やすくなります
早い方は周期療法を取り入れて1か月ほどですぐに赤ちゃんが授かった方も多数いらっしゃいます